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ボード材仕上げに使う内装材④ 左官仕上げ(漆喰・珪藻土など)
- 建築コラム,日本語
- 投稿日:2022年06月13日
このページの目次
お世話になっております。
オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。
弊社は、東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。
今回は、
ボード材仕上げに使う内装材④ 左官仕上げ
というテーマでお話してみようかと思います。
左官仕上げと聞いてピンとくるでしょうか?
コテを使って土や漆喰、モルタルなどを塗り伸ばしていく(打ち込んでいく)あの仕上げです。
過去ご紹介させていただいたシリーズの中で施工により最も個性が出る仕上げと言えることから、DIYでも人気があります。
今回もなるべくわかりやすく、かいつまんで塗装の特徴やメリット・デメリットなどご紹介していこうと思います。
なお、過去にまとめました内装材シリーズについては下記文字部分をクリックして参照してください。
そもそも、左官とは
左官とは、大工の下に就いていた壁塗り職人の事で、寺院に使われていた土の壁が住宅にも応用されるようになり、
重用されることとなった職業で、それが転じ現代では土塗りのような仕上がりそのものを「左官仕上げ」と呼ぶようになりました。
その左官という技術を用いる工事を「左官工事」と呼びます。
左官材料の主な種類
コテを使って打ち込んでいく左官工事ですが、長所短所があり、要件に応じて材料も様々です。
以下によく使われる材料を列挙します。
- 漆喰
- 珪藻土
- モルタル
漆喰
石灰石から作られる消石灰が主な原料です。調湿性が高く、抗菌・消臭・難燃性があるなど、優れた性能があります。
自然素材を使いますが、材料を固める凝固剤に化学物質が含まれている場合があり、アレルギーに注意です。
不安な場合は業者に確認を取るか、DIYの際は使用する際に確認をしてみましょう。
漆喰は真っ白な仕上がりになります。しかしそれゆえに職人や、仕上げ方法で自由なアレンジが可能です。
珪藻土
近年注目を浴びている、吸湿性の非常に高い材料です。
植物プランクトンの化石が堆積してできたもので、安価・施工性がいい・吸湿性がいいなどの理由で、現在では施工の主流となっているようです。
上記の通り自然素材となりますが、やはり凝固剤に化学物質を使うかどうかでアレルギー発生に関わってくることもあるため、注意が必要です。
また、バスマットなどの製品にて、粗悪品による粉塵によるじん肺の問題が騒がれておりましたが、安全な素材を使用したものかどうかも要確認です。
珪藻土は様々な色があり、内装の雰囲気に合わせて選ぶことができます。
モルタル
セメントに砂、水を混ぜて作る材料の事で、昔からあるような住宅や駐車場の壁や基礎など、建築において馴染み深い材料です。
基礎にも使える、と書きましたように床にも使用でき、色も豊富であるため、使用される機会は内装のみに留まらず様々です。
仕上がりにより様々な印象を与えることができます。
今回挙げた材料以外にも左官仕上げに使える材料はいくつかございます。(じゅらく壁など)
左官仕上げのメリット
- 職人の手により十人十色な仕上がりにでき、他の仕上がりにはない個性的な味わいになる
- 素材そのものに調湿性や断熱性、消臭効果があり、機能的にも優れる
職人の手により十人十色な仕上がりにでき、他の仕上がりにはない個性的な味わいになる
均一な仕上がりだけではなく、職人の手により様々な仕上がりになる事が最も大きな特徴と言えるでしょう。
今回記事を作成する中で仕上がりの種類をいくつか網羅しているサイトを見つけたので、紹介させていただきます。
→アトピッコハウス株式会社『漆喰などの塗り壁、11種類の仕上げパターン例』
ご紹介させていただきましたサイトの通り、こんなにもたくさんの仕上がりがありますが、
塗り厚と均一性が確保できていれば本当に自由な模様を表現できるのが左官仕上げの最大の特徴です。
素材そのものに調湿性や断熱性、消臭効果があり、機能的にも優れる
材料の種類で申し上げたように、自然素材を使いコテを使って打ち込まれることで、
調湿・断熱・消臭・抗菌効果を持つようになります。
日進月歩の建築業界ですが、昔ながらの技法でありながら機能性に優れるというのは、
まさに先人の知恵と言えるのではないでしょうか。
左官仕上げのデメリット
- 材料費、並びに手間代(工事費)が多くかかる
- 職人による仕上がりの差が大きく、均一性を求める場合、向かない
- 防災地域における木造住宅など、法律上使用不可能な場合がある
職人による十人十色の仕上がりが特徴の左官仕上げのですが、裏を返せばそれがデメリットとなります。
あまりにも様々な仕上がりがある上、職人の技量に因るところも多く、
材料費・手間代(工事費)と費用がかさむため、納得がいかないことがあるかもしれません。
これらの問題を解消するには、施工業者とよく打ち合わせをし、イメージを固めていくことが重要です。
また、昔ながらの仕上げ方法のため、現在の耐火基準上、すべての住宅で使用ができないこともあります。
この問題に関しては、施工前に業者に相談するなどで解決することができるでしょう。
デメリットではありませんが、掃除の方法には注意が必要です。
水拭きすることはできず、ホコリはハタキなどで落とし、
目立つ汚れは消しゴムやサンドペーパー(紙ヤスリ)で落とすようにします。
ひびの補修は、職人に依頼するのが安全です。
なお、余談となりますがタイル職人の行う作業と左官職人の行う作業は、
コテを使ってモルタル塗りをすることもある点から、どちらも対応可能な職人や施工業者も多かったりします。
困った時は、それらの職人を頼ってみましょう。(もちろん、弊社へのご相談も大歓迎です!)
まとめ
以上、今回は内装材、そのうちの左官仕上げについて説明させていただきました。
簡潔にまとめさせていただきますと、
- 左官仕上げとはコテを使って漆喰、珪藻土などの様々な材料を打ち込む仕上げで、様々な仕上げ方により無限の組み合わせができる
- 古来より使用されていた仕上げで、調湿性や抗菌性、消臭性に優れる
など、多くの特徴があります。
残りの内装材についても近いうちに紹介できればと思います。
改めまして過去記事のご紹介ですが、
左官工事につきましても、弊社へのご相談・お見積りは大歓迎です。
オフィス・店舗のイメージチェンジや、業態変更などをお考えの際は、
オフィスの原状回復ドットコムを選択肢に加えていただければ幸いです。
ご相談だけでもお気軽にお問い合わせください。
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