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ボード材仕上げに使う内装材② 塗装
- 日本語,建築コラム
- 投稿日:2022年05月16日
このページの目次
お世話になっております。
オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。
弊社は、東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。
今回は、
ボード材仕上げに使う内装材② 塗装
というテーマでお話してみようかと思います。
塗装と言えば、外壁保護や、イメージチェンジのために依頼をしたり、
または提案されたりするイメージが多いのではないでしょうか。
しかしクロス(壁紙)と同じくらい、内装の仕上げにも塗装は使われます。
DIYをされる方は、むしろクロスよりも塗装にチャレンジする方が多いかもしれません。
なるべくわかりやすく、かいつまんで塗装の特徴やメリット・デメリットなどご紹介していこうと思います。
なお、クロスについてまとめた「ボード材仕上げに使う内装材① クロス」
については以下をご覧ください。
塗装とは
内装工事における、内装の塗装とは石こうボードなどのボード材の表面を滑らかにし、その上に塗料を塗布し仕上げる方法で、
内装の仕上げとして使用頻度は高い工事です。
様々な色・塗料が乗る材料であれば石こうボードや木材、金属など
どのようなものにも塗布することができます。
塗装の特徴
- 色が豊富で、質感もツヤ感があるものやマットなものなど多種多様
- 刷毛、ローラー、スプレーなど様々な方法で色々な形の面に塗装できる
- 手入れが楽で、廃材が出ない
- 素材の質感を活かしたり、異なる質感に変化させたりできる
- 色など意匠効果だけでなく、素材の保護にもなる
- 仕上がりが均一になる
色が豊富で、質感も多種多様
クロスなどもそうですが、塗料の進歩は非常にめざましく、色や質感、塗料の伸びやすさなど
どんどん改良されています。
色に関しては特に様々な種類があり、例えば同じ白でも実に様々な色があります。
そのため、「ここの小さな面だけ補修したいけど、どうしても色味を似せてほしい」といったご要望にも応えやすいです。
塗料に関しては、様々なメーカーが色、塗りやすさ、耐久性や付加機能を付けて売り出しております。
多種多様な上、様々な考え方があるため、「この材料にはこれ」と言った商品は存在しませんが、
参考として業界最大手となる、日本ペイントの商品の一つを紹介しておきます。
なお、塗りやすさや健康被害の少なさから、
AEP(アクリルエマルジョンペイント)という材料のものが一般的には使われます。
刷毛、ローラー、スプレーなど様々な方法で色々な形の面に塗装できる
塗装と一言にいっても、塗料そのものが液体のため、刷毛、ローラー、スプレーなどで材料に塗布することになります。
そのため、塗料の性質や種類にもよりますが、広範囲にも狭い範囲にも塗ることができます。
ボード材への塗布の場合、一般的には狭い範囲や、隅には刷毛で塗っていき、その後広範囲にはローラーで塗っていきます。
手入れが楽で、廃材が出ない
前回記事(クロス)でも手入れが楽だと紹介させていただきましたが、
塗装も手入れが楽な施工方法の一つです。
きちんと定着さえすれば、普段のお手入れはホコリを落としたり硬く絞った水拭き布巾で軽く拭き取るのみで済みます。
また、万が一剥げてきてしまっても塗り直しができ、正しく塗りなおすことができればクロス以上に補修箇所が気にならない仕上がりにできるでしょう。
しかしながら、塗装に限らずどの施工方法もすべて永久にメンテナンスフリーではありません。
外壁の場合もそうですが、直射日光や湿気により徐々に塗料は剥がれていきます。
そうなった場合は塗り直しとなるでしょう。
また、廃材が出ないことも特徴です。
クロス仕上げの場合、通常糊付け機にて壁紙に糊を付けていき、その際に左右をカットし、
貼る際は壁の形や施工箇所に応じてカットしていく施工方法をするため
どうしても廃材が発生してしまいます。
塗装であれば切り貼りといった作業はないため、廃材が発生しないこともメリットです。
ただし当然ながら少し余った塗料などは廃棄となってしまうため、全く廃棄するものが無いわけではないです。
素材の質感を活かしたり、異なる質感に変化させたりできる
塗装の特徴として様々な材質がある点を挙げましたが、想像している以上に多種多様なものがございます。
上記は、ローラーにてシステム天井の天井材を黒系統の塗料で塗っている様子。
システム天井とは、メンテナンスをしやすくするため正方形や長方形の短い天井材をはめ込んで施工したもので、
メンテナンス性や施工性がいいという特徴があります。
よく乾かした後、実際に天井に施工された様子が下記になります。
よく光が差すオフィスでもツヤ消し感のある上品なイメージの仕上がりになっています。
もちろん、塗布する材料との相性にもよりますがツヤ感を出すこともできます。
別の例もご紹介します。
上記の2枚は、ボード材ではありませんが、木製の柱面に「エイジング塗装」をし、
経年変化をさせたような質感に仕上げた例です。
施工途中の写真のため柱以外は以前の姿のままですが、柱部分が重厚な仕上がりになっているのがわかります。
なお、エイジング塗装をした現場については弊社過去記事にてご紹介させていただいておりますので、
ご興味がございましたらご覧ください。
色などの意匠効果だけでなく、素材の保護になる
塗装は色味や雰囲気を変化させるだけではなく、塗られた材料の保護の役割も果たします。
塗料が塗られた後、「塗膜」ができあがるとちょっとした傷がつきにくくなり、保護できます。
また、塗料の中には塗ることで防カビや防臭性能を付加できる商品もございます。
クロス仕上げにも吸湿効果や防臭効果があるものがありますが、このように塗装仕上げにも数々の機能があります。
仕上がりが均一になる
クロス仕上げの場合、問題になりがちなことが、
部分補修の際、既存のクロスとの仕上がりを均一にするのが難しいことがあります。
1つの面や、その面のさらに一部の補修をする際、仮に同じ型番のクロスを見つけられたとしても
蛍光灯や、日光で多少の劣化が見られ、新規で貼った部分と均一にならない事もあります。
(もちろん、極力そうならないよう施工の際業者は最大限努力をします)
塗装の場合、施工の具合を見ながら仕上がりを調整することができます。
先に様々な箇所に施工できるのが塗装のメリットと紹介させていただきましたが、
補修のしやすさ、仕上がりやすさの観点でも塗装は優れていると言えます。
まとめ
以上、今回は内装材、そのうちの塗装について説明させていただきました。
簡潔にまとめさせていただきますと、
- 塗装は、ボード材においては刷毛やローラーにて施工されるメジャーな施工方法の1つ
- 細い、狭い範囲や広範囲まで様々な形・面に施工でき、廃材が発生しない
- 素材の質感を活かしたり、異なる質感に変化させたりできる
- 塗布することで材料の保護になったり、防臭性能を付加したりできる
など、多くの特徴があります。
残りの内装材についても近いうちに紹介できればと思います。
改めまして、前回記事(クロスに関して)はこちらをご覧ください。
塗装工事につきましても、弊社へのご相談・お見積りは大歓迎です。
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