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【建築工事・内装工事】仮囲いとは? 建築工事と内装工事での違いについて解説 《前編》

日本語,建築コラム

 

お世話になっております。

オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。

弊社は、東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。

 

 

今回は、

 

仮囲いとは? 建築工事と内装工事での違いについても解説

 

というテーマでお話してみようかと思います。

 

 

前後編にて、前編を「仮囲いについて」、
後編を「内装工事における仮囲いの意味合いや、建設現場や土木工事現場との違いについて

お話させていただきます。

 

今回は《前編》です。

 

 

 

 

 

仮囲いとは? 設置する目的について

 

 

仮囲いとは、建築工事や土木工事を中心に、様々な現場で使用される、
「一定期間、仮で設置される囲い」を指します。

 

 

 

仮囲いの画像。正式にはアドフラットという部材名が付いております

仮囲いの例。(画像は 写真acより)
なお、真ん中の引戸になっている部分はゲートと言います

 

 

様々な意味合い・効果があり、高さはおよそ3~4メートル程で、頑丈かつ、軽量で施工性の良いものが多いです。

設置をする主な目的は次の通りです。

 

 

  • 関係者以外の立ち入りを防ぐため
  • 関係者においても、危険性の高い箇所を明確にするため
  • 区画外(工事現場外)への資材やホコリなどの飛散を防ぐため
  • 工事の際の騒音を防ぐため
  • 工事現場の目隠し、並びに現場外からの景観を保つため

 

 

関係者以外の立ち入りを防ぐため

 

 

もっとも大きな役割を持っているのが、「関係者以外の立ち入りを防ぐ」という事です。

工事現場と通行道路を明確に区切る役割もあり、不用意に侵入してしまう事を防いでいます。

 

工事現場の中には、土木工事や解体工事のように一目見ただけではどこからどこまでが工事区域かわかりにくいことがあります。

仮囲いを設置することで、通行人へも「ここは立ち入り禁止なんだ」と一目でわかるようにしているのです。

 

 

 

 

関係者においても、危険性の高い箇所を明確にするため

 

 

工事区域の中でもひと際危険な箇所に改めて仮囲いを設置することがあります。

高い囲いと、さらに「○○中のため立入禁止」などの文言が書かれた看板を掲示するなどし、
他作業員や他業者の侵入を防ぐことがあります。

 

 

 

 

区画外(工事現場外)への資材やホコリなどの飛散を防ぐため

 

 

 

工事を行っているとどうしても大小のホコリが飛散したり、解体材や、不意に資材が現場外にはみ出してしまう危険性があります。

 

高さのある仮囲いを使うことで、少なくとも人の目線の高さへホコリが舞うという事は軽減され、
余程の力が加わらない限りは仮囲いの外に解体材や資材がはみ出る可能性は減ります。

 

 

 

 

工事の際の騒音を防ぐため

 

 

防音仮囲いの写真。アフィラウォールという防音性に優れた囲いです。画像は日本セイフティー公式サイトより

防音アフィラウォール」という防音性の高い仮囲い。
画像は日本セイフティー株式会社公式サイト 商品ページより

 

 

また、仮囲いは騒音を防ぐためにも設置されます。

皆さんは街や近所で工事現場を見かけた際、「現在の騒音は〇㏈(デシベル)」と表示された機器を見たことはないでしょうか。

施工業者は現場で発生する騒音を仮囲いである程度食い止め、基準を満たせるよう努力しています。

 

 

 

工事現場の目隠し、並びに現場外からの景観を保つため

 

 

もっと単純に、目隠しや景観を保つ役割も果たしています。

 

工事中の現場はどうしても資材や廃材が積まれ、地区の景観を損ねてしまいます。

また、現場状況の都合上、通行人の往来が多い箇所の真裏に休憩所等が設けられることもあり、
仮囲いがないと職人や、現場管理人が自由に行き来したり、作業をしづらい可能性があります。

 

 

 

 

ちなみに

 

 

おおよそ全周囲を囲う事となる仮囲いですが、すべてを囲んでしまうと
現場関係者の通行や、現場への作業車や、搬入出車両の出入りができなくなってしまいます。

 

そこで、車両の通行にはゲート、現場関係者の出入りにはドアパネルというものを設置します。

 

仮囲いの画像。正式にはアドフラットという部材名が付いております

先ほども添付した仮囲いの写真ですが、中央部分にある引戸をゲートと言い、工事車両や搬入出車両の通行の際開閉します。

 

 

 

ドアパネルの画像。アドフラットの間の任意の箇所に施工し、工事関係者の出入り口となります

アドフラット用のドアパネルの様子です。任意の箇所に施工することで現場関係者の出入口になります。
画像は日本セイフティー株式会社 公式商品ページより引用

 

 

 

また、周囲からの目隠し、景観を保つことが目的の仮囲いですが、
工事が進んでいく様子を、通行する人々へを敢えて見せることで、
ワクワク感や現場関係者の気を引き締めさせるためのクリアパネルもあります。

 

街で工事現場を見かけた際、ぜひチェックしてみてください。

 

 

仮囲い(アドフラット)クリアパネル。工事現場を敢えて見せたり、曲がり角をクリアパネルにすると通行人同士での出会い頭の衝突を防ぎます。

仮囲い(アドフラット)のクリアパネル。写真は日本セイフティー株式会社公式商品ページより。
工事現場内をあえて見せたり、曲がり角に設置することで通行人の出会い頭の衝突を防ぎます。

 

 

 

まとめ

 

 

以上、今回は仮囲いとは? 建築工事と内装工事での違いについて解説 《前編》として、
まずは仮囲いについて説明させていただきました。

 

章の都合上、今回の内容は内装工事というより工事現場全体でのお話となりましたが、
もちろんある程度大きな現場ではこれらの仮囲いが設置され、その中で内装工事が行われたりします。

 

 

簡潔にまとめさせていただきますと、

 

 

  • 仮囲いとは、工事現場と現場外の境界を明確にし、工事関係者以外を立ち入り禁止にしたり、資材の飛び出しなどが起こらないよう通行人や通路を守る役目がある
  • 景観を保つ目的や、騒音やホコリが漏れないようにする役割もある
  • 工事車両や搬入出車両を通すゲートや、関係者の出入口にはドアパネルを設置し、車両や人の出入りもしやすいようになっている
  • クリアパネル(透明)タイプの仮囲いを設置することで通路側の曲がり角の視認性や、工事現場を敢えて見せたりすることもできる

 

 

と言った特徴、役割があります。

 

前述しましたように、後編では内装工事における仮囲いとは何か、建設現場や土木工事と異なる点

をお話させていただこうかと思います。

 

なお、後編で詳しく触れる予定ですが、やや似た役割を果たす工事・作業に「養生」があります。

養生とは工事する箇所以外が傷ついたりホコリなどで汚れたりしないよう行う工事・作業です。

 

こちらで過去にご紹介させていただいておりますので、ご興味がございましたらご覧ください。

【内装解体・改修工事】養生の意味と、それを行う理由について(実例あり)

 

 

オフィスの原状回復ドットコムでは、工事現場全体を覆うための仮囲い工事は基本的に行っておりませんが、

テナントの工事にて、ホコリの飛散防止や、目隠しのために現場正面に内装用の仮囲いや養生を設置することは可能です。

 

今回の記事を読み、ご不明な点がございましたら気軽にお問い合わせやご相談ください。

 

工事のご依頼や、ご相談の際はお悩みに応じて最適なご提案ができればと思います。

 

 

 

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