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【内装 ボード材】ベニヤ板(ラワン合板)について

日本語,建築コラム

お世話になっております。

オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。

弊社は、東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。

 

 

今回は、

 

ベニヤ板(ラワン合板)について

 

というテーマでお話してみようかと思います。

DIYや、建築以外でも汎用性が高いためよく聞く材料ですが、
実はよくわかっていないという方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

ベニヤ板(合板)とは

 

 

ベニヤ板とは合板(ごうはん)の一種で、丸太をかつら剥きにし、薄くスライスしたものを
複層貼り合わせたものを指します。

 

なお、ベニヤという言葉は木材の名前ではなく、薄くスライスした突板(つきいた)そのものをベニヤと呼び、
突板を貼り合わせて作られるためそのように名付けられるようになりました。

そのため、厳密には「ベニヤ板」という言葉は突板そのものを指すはずですが、
今ではベニヤ板、もしくは「ベニヤ」と呼ぶ材料は、合板の事を指します。

(正確には、「ベニヤ合板」と呼称するのが正しいですが、今では省略され、単に「ベニヤ(板)」と呼ばれます。)

 

 

木材(無垢材)は空気中の水分を吸い込むことで寸法の変化や、反りが発生してしまいます。

そこで、スライスした木材を(原則として)90度ずつ交わらせ、奇数枚挟み込むようにして作られたのが合板です。

 

 

 

ベニヤ板の種類

 

ベニヤ板には木材により種類があります。

 

  • ラワン合板
  • シナ合板

 

 

ラワン合板

 

ラワン合板の参考画像。写真acより

ラワン合板の参考画像。
写真acより

 

 

一般的に、ベニヤ板と呼ばれるものはこちらを指すことが多いです。

 

ラワンとは広葉樹の一種で、大きな木に育つため、主に合板や家具材として広く使用されています。

木目が不明瞭で、ささくれやすく防虫性や耐久性はあまり無いのが欠点ですが、
加工しやすいため合板に使用されることが多いです。

 

家具材としては、カラーボックスやタンスなど、人が乗ったりはしない程度の荷重のかかる
家具にしばしば用いられております。

ただし、家具として使用される際はささくれないよう、表面に化粧加工や、塗装処理を行い、
強度や耐久性を付加しているものが多いです。

 

 

 

シナ合板

 

 

シナ(榀)の木(シナノキ)を貼り合わせて合板にしたものです。

シナノキは北海道では街路樹としても植樹される木で、
柔らかく加工しやすい点から、合板に用いられることが多くなったようです。

 

ラワンと比べると高価なため、合板としては芯材はラワン、表面にシナを使うことが多いです。

木目がしっかりしていることや、表面が平滑でささくれが立ちにくいことがラワンと異なる点で、
そのままの仕上げでも、塗装を塗布しても仕上がりが良いです。

 

 

 

ベニヤ板が持つ特徴

 

 

ここからは総括して、ベニヤ板合板の特徴を列挙します。

 

  • (特にラワンは)価格が安く、加工しやすい
  • ラワンは特に、ささくれやすいことから構造材としては下地に用いられることが多い
  • 突板(一枚板)、無垢材と比べ、90度ずつ繊維の方向を変えているため、寸法安定性に優れる
  • 接着剤にて貼り合わせているため、無垢材と比べ蟻害に強い
  • 耐水性は弱く、防水処理を施す必要がある。処理がない際は水にさらすと波打つ可能性が高い
  • 石こうボードと比べ、粘りがあり曲げに強い

 

 

 

石膏ボードとの違い

 

内装材として圧倒的使用率を誇る石膏ボードとの違いは以下の通りです。

 

  • 石膏ボードと比べ、ベニヤ(合)板の方が重量物を支持することができる
  • 石膏ボードよりベニヤ板の方が、加工の際の粉(石膏ボードでは粉塵、ベニヤ板では木くず)が比較的少ない
  • 石膏ボードはカッターの刃を何度か走らせて折り切ることができるが、ベニヤ板では丸ノコが必要となる
  • どちらも耐水性は低いが、面の耐久性や耐火性能は石膏ボードの方が優れる
  • 石膏ボードの方が材料価格が安定している
  • クロスや塗装の下地としては石膏ボードの方が優れる(施工しやすい)

 

 

ベニヤ板の大きな特徴として、重量物を支持することができる点が挙げられます。

 

例えば、壁かけモニター等を施工する際、壁の一部に使用されることがあります。

仕上げる際にクロスなどを使えば、見た目上遜色ない仕上がりとなります。

 

 

石膏ボード並びに中央部分にベニヤ板を施工している様子

弊社施工にて、中央部分にベニヤ板を施工されている様子。
中央部分に大型モニターが設置できるよう、このような施工となりました

 

 

 

また、上記の通り軽さや加工の際の粉の出にくさから、
飲食店の仮囲いに使用することもございました。

 

 

飲食店の目隠し・廃材飛散防止のための仮囲いとしてベニヤ板を施工した様子

こちらは飲食店の目隠し・立入禁止・廃材飛散防止のための仮囲いにベニヤ板を施工した様子 仮囲いについては以前の記事もご参照ください

 

 

 

 

まとめ

 

 

以上、今回はベニヤ板、特にラワン合板について
ざっくりとご紹介させていただきました。

 

 

 

簡潔なまとめ

 

 

  • ベニヤ板は原木をスライスし、重ね貼り合わせた合板を指し、正確にはベニヤ合板という
  • 石膏ボードと比べ軽く、重量物を支える力が強いため石膏ボードが苦手な箇所で使用されることが多い
  • また、内装下地材として使用されることが多い
  • ベニヤ板の中でもラワン合板が最も普及しているが、ささくれやすく、塗装などそのまま仕上げには不向きである

 

 

 

様々な特徴や長所・短所がありますが、石膏ボードと比較することで
ベニヤ板で施工すべき箇所もある事がわかるかと思います。

 

 

オフィスの原状回復ドットコムでは、もちろん内装壁の施工も行っております。

ご用件に応じて壁材を選定させていただきますが、

「ここの壁には重量物を飾りたい」

「壁の仕上がりを美しくするにはどうしたらよいか」

 

など、ご相談、お見積りはお気軽にどうぞ。

 

 

 

 

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