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【内装工事・安全】(内装)工事に潜む危険 つまづき編─前編

日本語,建築コラム

 

 

お世話になっております。

オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。

東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。

 

今回は、

 

(内装)工事に潜む危険 つまづき編─前編

 

というテーマでお話してみようかと思います。

 

建築工事において、安全は切っても切れない大切な観点となりますが、
丁寧な業務を心がけるうえでまとめておきたかった内容の一つなので、
ご興味がございましたらご一読ください。

 

なお、少し文が長くなりそうとの事で、
前編を「現場に起こりうる危険」、後編を「危険を回避するための対策例
といった感じで説明させていただきます。

 

 

 

 

 

 

 

はじめに

 

 

皆さんはつまづき と聞いて、どのようなシチュエーションを思い浮かべますか?

 

「足がもつれた」「階段でつまづいた」「足元の石で…」など、
色々思い浮かぶかもしれません。

 

小さなお子さんや高齢者の方を除き、ほとんどの人はつまづいたとしてもよろけるだけで、転倒することはあまりないかと思われます。

しかし、現場ではつまづき、数歩よろけてしまうだけでも大事故になりかねないのです。

 

まずは、以下に主な危険性を列挙いたします。

 

 

 

つまづくことで起こりうる危険

 

工事現場でつまづく事で起こりうる危険をざっくりと列挙します。

 

 

  • つまづいた先に開口部や、足場の切れ目などがある事による、転落
  • つまづき、ふらつくことによる転倒
  • つまづき、ふらついた先にて他作業員との接触
  • つまづき、手元が不安定になった際の工具によるケガ

 

 

 

つまづいた先に開口部や、足場の切れ目などがある事による、転落

 

 

開口部注意の例。完全に塞いでしまいたいが、作業の都合上できない場合があります。

こちらは開口部注意の画像。この後の作業の事も考えて、完全に塞げない場合があり、このようなカンバンで注意を促すことが多い。

 

 

つまづいた先に開口部や、端部で作業を行っていたなどで、つまづいた拍子に足場や開口部から転落する危険があります。

 

建築・工場関連の安全用語で有名なものに、「1メートルは一命取る」という言葉があります。

この言葉で検索をしていただくと、実際の事故の事例がたくさん挙がってまいります。

(死亡事例もあり、痛ましい話なので注意して閲覧してください)

 

事故を起こした・起こってしまった方のほとんどが状況を甘く見てしまったり、
場合によっては「事故を起こさない方が無理なのでは」という状況を作り出してしまっているのです。

しかしながら、ほとんどの場合、工期短縮のため、あるいは慣れた作業だから、とないがしろにされがちなのがつまづきからの転落の事例です。

 

建築・工場の現場では荷物や工具などを持ちながらの作業が多いため、意図しないタイミングで不意に転落してしまった場合、打ち所が悪く重大事故になりかねません。

 

 

開口部注意の画像その2。コンクリート床が開き、切れた配筋が露出しており、非常に危険。カラーコーンで区画していても、作業通路にする場合注意が必要。

中央部分にコンクリート床の開口があるが、切れた配筋も露出しており非常に危険。カラーコーンで区画されているが、ここを作業通路(動線)にする場合、細心の注意を払う必要がある。

 

 

つまづき、ふらつくことによる転倒

 

 

これは主に足場上ではなく地上で起こりうる例ですが、移動式足場など、広い高所でも起こりうるため注意が必要です。

 

運搬作業や、作業場所の変更など集中している時ほど、足元が疎かになりがちです。

 

転倒と聞くと、先ほどの転落と比べ大したことが無いように感じられるかもしれません。

しかし、転倒した先が狭く、何かにぶつかったり、資材置場にて尖っているものが置いてあったり、
あるいは工具や荷物を運搬していて片手が塞がっていて、受け身が取れなかったりで想定を超える重傷を負う危険性があります。

 

 

足元注意の現場例 解体材が足元に散らばっていて、壁にもGLボンドが貼り付いており、危険

GL貼りの壁などを解体している最中の様子。
この画像よりももっと足元に様々な解体材が散らばっていることがある。 GL工法についてはこちら「GL工法とは? 一般的なメリット・デメリットをご紹介」

 

 

足元注意の現場例2 こちらは高所作業用に設置された足場ですが、ジョイント部分がわずかに出っ張っており注意が必要です。特に端部を歩行中は、転落にも注意です。

こちらは高所作業用に設置された足場の様子。ジョイント部分がわずかに浮き上がっていたり、足を取られやすい。作業中は工具を置きっぱなしにしてしまったり、よりつまづきやすい原因になりうる

 

 

 

 

つまづき、ふらついた先にて他作業員との接触

 

 

転落も転倒もしなくても危険性があります。

主に天井付近で複数人で作業していたり、あるいは長物や重量物を運搬している時に起こりうる事です。

 

例えば、先の尖った工具を手に作業していた際、つまづいてしまい、手に持っていた工具で他の作業員と接触し、傷を負わせてしまう可能性があります。

長物の材料の運搬時にも起こりうる可能性があります。

 

これらに関しては、つまづいてしまう可能性がある人はもちろんですが、近くで作業をする、いわゆる接触する可能性がある人や監督する人も特に注意をする可能性があります。

 

 

 

つまづき、手元が不安定になった際の工具などによるケガ

 

 

また、工具や部材運搬の際に起こる事故は他者との接触だけではありません。

 

例えば転倒をしなくても、ふらついた拍子に工具を持っていた手で体のどこかをケガしてしまう可能性があります。

カッターなど、身近に手に入る工具ですら危険な事に変わりません。

 

 

 

 

まとめ

 

 

以上、今回は(内装)工事に潜む危険 つまづき編─前編として説明させていただきました。

 

簡潔にまとめさせていただきますと、

 

  • 現場でつまづくことは、転落・転倒・他作業員との接触、工具での切創などに繋がる
  • 特に転落は、1メートル程度の高さでも打ち所が悪かった場合、最悪の事態を引き起こしかねないので細心の注意を払う

 

となります。

 

私は、「これは現場で起こりうる危険だから、日常では気にしすぎなのでは」と思ってほしくないです。

日常でも、たくさんの荷物を持ったまま狭い道を通らないといけなかったり、
階段などを昇り降りするなどのシチュエーションがあるかと思います。

 

次回更新の際、上記の危険への対策例を挙げてみようかと思います。

皆さんも、少しでも今回の事例に対して危険性を感じ、身近な例になぞらえてもらえればと思います。

 

今回参考サイトとして、厚生労働省調査のヒヤリハット事例(事故にはならなかったが、なりそうになった危険な例)
を紹介します。内装工事以外の事例が多く含まれておりますが、かなり参考になると思いました。

参考:厚生労働省『職場のあんぜんサイト』内ヒヤリ・ハット事例ページ

 

 

 

弊社では、ベテランのスタッフが安全に配慮し、高品質で工事させていただきます。

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