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【内装材】ケイカル板とは? 石膏ボードとの違いは?

日本語,建築コラム

 

 

お世話になっております。

オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。

東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。

 

今回は、

 

ケイカル板とは? 石膏ボードとの違いは?

 

というテーマでお話してみようかと思います。

 

 

ケイカル板とは?石膏ボードとの違いは

 

 

 

はじめに

 

 

内装ボード材において最も使用されているのは石膏ボードですが、
次いで使用されているといっても過言ではない材料が、ケイカル板です。

 

そこで、今回はケイカル板について、また石膏ボードとの違いについて
ざっくりと、わかりやすくお話していきたいと思います。

 

 

ケイカル板とは

 

正式名称をケイ酸カルシウム板といい、その名の通りケイ酸質、石灰質などの原料で
作られています。内装材としては主に天井、壁材として使用されます。

 

その他、外壁の一部(軒天や破風版)でも使用されることがあります。
外壁材としては使用すべきではないとの指摘も各所で散見されておりますが、
今回は割愛させていただきます。

(それだけ加工性やコストパフォーマンスに優れる材料であるとも言えます)

 

 

チヨダセラボード(ケイカル板)公式サイトより引用した画像

チヨダセラボード(代表的なケイカル板の1つ。公式サイトより引用

 

 

 

 

ケイカル板の主な特徴

 

ケイカル板が持つ主な特徴・特性は以下の通りです。

 

  • 寸法安定性に優れる(湿気などにより寸法が変わりにくい)
  • 耐火性に優れる
  • 耐水性に優れる
  • 加工性に優れる
  • 石膏ボードほどではないが、安価

 

 

●寸法安定性に優れる

 

木材などと違い、圧縮して作られる材料なので湿気などによる膨張圧縮や、
反りが起こりにくいです。

内装材として石膏ボードに次いで採用されやすい理由の一つと言えます。

 

 

●耐火性に優れる

 

不燃材料としてトップの採用度を誇る石膏ボードと同じく、
耐火性に優れます。

加工性の良さもあるため、化粧シートや塗装の台板にもよく使用されます。

 

 

●耐水性に優れる

 

内装材としては耐水性に優れ、
これに関しては石膏ボードよりも明らかです。

そのため、キッチンやトイレなどの水回りなど、石膏ボードが苦手とする場所での
使用・採用が非常に多いです。

 

 

●加工性に優れる

 

チップソー(丸ノコ)やカッターで簡単に加工・切断することができます。

なお、化粧ケイカル板などビス止めせずに見映えを重視する施工の場合、
専用の両面テープと接着剤を使い、貼り付けていきます。

 

 

化粧ケイカル板接着の様子

化粧ケイカル板接着の様子

 

 

化粧ケイカル板施工時の様子

 

●石膏ボードほどではないが、安価

 

石膏ボードもケイカル板も、内装材として非常に安価と言えます。

ここでは割愛いたしますが、製造方法など大量生産に向いているためです。

 

 

石膏ボードとの違い

 

多くの共通点を持つケイカル板と石膏ボードですが、
何と言っても一番大きな違いは、耐水性です。

ケイカル板なら常時水にさらされていても大丈夫とはいきませんが、
先ほど申し上げたように、水回りに使用されるのは間違いなくケイカル板の方です。

同様の箇所を石膏ボードで施工した場合、ボロボロと崩れてきてしまう事でしょう。

 

また、耐火性においてはどちらとも優れていると言えますが、
石膏ボードに巻かれている厚紙がある分少し燃えやすく、ケイカル板の方がやや優れているようです。

とはいえ、どちらの材料も厚みや上に施工される塗料などの材料により、
様々な条件が加わり一概には言えないため
予備知識程度にとどめておくのがよいでしょう。

 

価格面では、やはり安いとは言え石膏ボードの方が優れています

また、仕上げ材との相性は石膏ボードに分があります。

特にビニールクロスとの相性は石膏ボードの方が優れており、
また薄いケイカル板は施工の際割れや、ビス止めの際は
クラック(ひび)が入りやすいため扱いに注意が必要です。

 

このように、ケイカル板と石膏ボードは両者ともに共通点はありつつも、
比べていくと得意不得意があり、使用されている箇所も微妙に異なります。

全体的な面で見れば、一長一短な部分があるためどちらの方が優れているということはないと言えるでしょう。

 

 

 

 

以上、「ケイカル板とは?石膏ボードの違いは?」についてお話させていただきました。

 

まとめますと、

 

  • ケイカル板とは「ケイ酸カルシウム板」の略で、寸法安定性に優れ、耐水性も比較的高い
  • 耐火性に優れる不燃材料で、加工もしやすいため石膏ボードと同じく内装材として多く使用される
  • 薄物は割れやすく、またひびも入りやすいため、施工の際は注意が必要
  • 安価だが、石膏ボードの方が安い

 

などの特徴があります。

しかし、内装材に限らずですが、建材は組み合わせや要件により材料が選定・採用されていきます。

材料の特性への理解を深めつつ、業者と打ち合わせをしていくことをおすすめします。

 

もちろん弊社へのそういったご相談は責任をもって承りますので、
どのような事でもお気軽にお問い合わせください。

 

内装工事のプロとして、要件にぴったりの素材や施工方法を親身になって考え、
ご満足いただけるよう尽力いたします。

 

原状回復、内装改修、防音、リフォーム工事などなど
内装に関するお見積りやご相談お待ちしております。

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