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【内装】防音・遮音・吸音の違い
- 日本語,建築コラム
- 投稿日:2022年02月21日
お世話になっております。
オフィスの原状回復ドットコムのYでございます。
東京池袋を中心に関東一円でLGS工事やボード工事、
クロス・床仕上げ工事など内装工事一式を手がけています。
今回は、
防音・遮音・吸音の違い
についてお話してみようかと思います。
![防音・遮音・吸音の違い(タイトル)](https://www.office-genjoukaihuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/02/防音遮音吸音の違い.png)
はじめに
オフィスや店舗・施設において、断熱性以上に重要となる概念に「防音」がございます。
しかし、防音という概念は何となく知っていても細かな違いがわからない方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、今回は防音・遮音・吸音について
ざっくりと、わかりやすくお話していきたいと思います。
防音とは
まず、結論から申し上げますと、防音とは概念的な言葉で、遮音・吸音の両方を
一まとめに括った言葉で、具体的に何かを指し示している言葉ではありません。
「防音対策」としての方法に遮音・吸音という種類がある…
と覚えてください。
遮音とは
遮音とは、文字通り「伝わってくる音を遮断し、反射する」方法で、
特に瞬間的な大きい音を防音する際に有効な方法です。
音を通過させない と表現することもあります。
密度の高い素材や、重い素材が遮音に適しているため、
特に必要な箇所にはそれらが用いられます。
代表的な素材として、遮音シートや、鉄板などがあります。
吸音とは
吸音とは、「発せられた音を吸収し、外へ漏れ伝わないよう、また室内での反射を抑える」方法です。
素材により、特定の周波数の音が通り抜けるのを抑える性質があり
特に音響を重視する施設の場合は複数の素材を組み合わせて施工されることが多いです。
代表的な素材として、岩綿吸音板や、グラスウールが挙げられます。
![吸音のためのグラスウール断熱材施工の様子](https://www.office-genjoukaihuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/02/LINE_ALBUM_川口老人ホーム🏠_220210_2.jpg)
グラスウール断熱材を吸音材としても使用している様子
その他、ウレタンフォームや有孔ボードなど、穴が開いている素材のものが
吸音に適しています。
平常的に人が会話を交わすことの多い会議室などに適切な吸音材を使用することで、
漏れる音を減らすことができます。
少々古いですが、過去にグラスウールに関する記事を書かせていただいておりますので
ご紹介させていただきます。参考までにご覧いただければ幸いです。
![](https://www.office-genjoukaihuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/02/ちなみに.png)
「防音」には遮音・吸音の他にもいくつかの仕組みがあります。
今回は簡単にではございますが、以下に紹介させていただきます。
防振
防振とは、「振動の伝達をできる限り小さくし、音が伝わらないようにする」方法です。
身近な例では、マンションなどで階下の住人に配慮するために洗濯機などに敷く「防振ゴム」や、
防振マットなどが挙げられます。
制振
制振とは、「振動を短時間で抑え、音の発生自体を止める」方法です。
制震ダンパーという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
建物の壁や柱などの接合部に設置する装置で、地震など継続的な揺れを吸収するために施工されるものです。
そのような大掛かりの物は後付けすることはできないので、
身近な例としては制振シートや、防音タイプの床材などがそれにあたり、仕組みとしては同様の物です。
![](https://www.office-genjoukaihuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2021/11/まとめ-.png)
以上、「防音・遮音・吸音」、その他防音の種類についてお話させていただきました。
まとめますと、防音という括りの中に遮音・吸音といった種類・方法が存在します。
![防音遮音吸音の違い](https://www.office-genjoukaihuku.com/wordpress/wp-content/uploads/2022/02/防音.png)
防振・制振も防音のカテゴリの1つです。
それぞれが得意な音・衝撃への抵抗力を持っており、多くの場合において
組み合わせて採用・施工されております。
今回ご紹介した中にはご家庭や、オフィスや店舗でも後からできる対策もあるため、
もしも騒音対策について、できることから始めてみたいという方は
参考になれば幸いです。
もちろん、現在のオフィス・店舗・住居や、移転先にて防音対策が必要とのご依頼・お見積もりや、
ご相談・お問い合わせは大歓迎です!
ブログやサイトを見て疑問に思うことなどがございましたら弊社に何なりとお申し付けください。
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